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日本ならではの味わい 今が旬 フキと牛肉、パプリカの中華炒め他

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日本ならではの味わい 今が旬 フキと牛肉、パプリカの中華炒め他

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フキと牛肉、パプリカの中華炒め。※343kcal、塩分1.2グラム(1人分)  【牧野直子の健康ごはん】

 「おべんとうばこのうた」をご存じですか。「これっくらいのおべんとばこに おにぎり おにぎり ちょっとつめて~」です。そのおかずのひとつが「すじのとおった フーキ」。今回のテーマ食材「フキ」です。旬はまさに今です。

 フキは日本原産の野菜の一つで、独特のほろ苦い味がします。店先にならんでいるのは愛知早生(わせ)という品種がほとんどで、長さは1メートルほどですが、30~40センチくらいにカットして袋詰めされています。ちなみに、春先、地面から顔を出す若い花芽は、ふきのとうと呼ばれます。

 フキは「おべんとうばこのうた」の通り、すじがあり、繊維が硬いので、写真のように塩でもんで板ずりし、ゆでて皮をむいてから使います。板ずりはフキ4~5本につき塩大さじ1~2が目安です。板ずりすることによって、フキの緑色が鮮やかになり、皮もむきやすくなります。

 ゆでるときは、小さく切ると皮をむくのに手間がかかるので、大きい鍋で長いままゆでるのがおすすめです。ゆでたフキは冷水にとってから皮をむきます。皮をむいたフキは水につけ、保存容器に入れると冷蔵で4~5日は日持ちします。生のフキが出回るのは旬の今だけなので、一度はゆでてみてください。

 選ぶポイントは、葉がついている場合は、みずみずしく、茎に傷のないこと。茎が太すぎると繊維が硬いので、直径1~2センチくらいのものがよいようです。葉は落とし、乾燥しないよう野菜袋などに入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。

 フキは、食物繊維やビタミン、ミネラルがとくに多く含まれませんが、日本ならではの季節を味わえる食材なので、この時期にぜひ、味わってみてください。(文:管理栄養士 牧野直子/撮影:田中幸美(さちみ)/SANKEI EXPRESS

 ■まきの・なおこ 料理家、管理栄養士、ダイエットコーディネーター。「スタジオ食」代表。1968年、東京生まれ。女子栄養大学卒。おいしくてからだに優しく、元気になるレシピ、健康的なダイエット方法まで提案し、幅広く活躍中。著書も多数で、近刊は「料理と栄養の科学」(新星出版社)、「冷凍保存のきほん」(主婦の友社)。

 ≪フキと牛肉、パプリカの中華炒め≫

 ※343kcal、塩分1.2グラム(1人分)

 【材料】(2人分)

フキ      120グラム

牛こま切れ肉  150グラム

酒       大さじ1と1/2

かたくり粉   大さじ1/2

パプリカ(赤) 1/4個(細切り)

サラダ油    大さじ1強

A(オイスターソース 小さじ2、酒 大さじ1、しょうゆ 小さじ1/2、砂糖・ごま油 各小さじ1/2)

 【作り方】

〔1〕フキは鍋の直径に合わせて切り、洗って、塩(分量外)をまぶして板ずりする。沸騰した湯で硬めにゆで、水にとって冷ます。皮をむいて斜め3~4センチ長さに切る。

〔2〕牛肉に酒、かたくり粉をもみこむ。Aを合わせておく。

〔3〕油の半量でフキ、パプリカを炒めて取り出す。

〔4〕残りの油を加えて牛肉をさっと炒める。色が変わったら、フキ、パプリカを戻し、Aと水1/4カップを加え、汁けがなくなるまで炒め煮する。

 【ワンポイント】

☆牛肉は豚肉に代えてもよい。

 ≪フキと油揚げの煮物≫

 ※44kcal、塩分0.8グラム(1人分)

 【材料】(4人分)

フキ       100グラム

油揚げ      1枚(短冊に切る)

だし汁      1/2カップ

A(しょうゆ・酒 各大さじ1/2、砂糖 小さじ1、みりん 小さじ1/2)

かつお節     小1/2袋

木の芽(あれば) 少々

 【作り方】

〔1〕フキは鍋の直径に合わせて切り、洗って、塩(分量外)をまぶして板ずりする。沸騰した湯で硬めにゆで、水にとって冷ます。皮をむいて、3~4センチ長さに切る。

〔2〕鍋にだし汁とAを入れて煮立たせ、フキと油揚げを入れて煮立ったら中火にする。蓋をして、ときどき上下を返しながら汁けがなくなるまで煮る。

〔3〕かつお節を加えてあえ、器に盛り、あれば木の芽をちらす。

 【ワンポイント】

☆油揚げは厚揚げでもよい。

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