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脂質少なく、コラーゲンたっぷり 軟骨入り鶏つくね他

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脂質少なく、コラーゲンたっぷり 軟骨入り鶏つくね他

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軟骨入り鶏つくね。※275kcal、塩分1.5グラム(1人分)  【牧野直子の健康ごはん】

 コリコリした食感の鶏の軟骨。軟骨には、鶏の胸骨にある細長い三角形をした「ヤゲン」と、膝の軟骨「ゲンコツ」の2種類があり、今回は「ヤゲン」を使っています。

 栄養面では脂質が少なく、低カロリーで、タンパク質が含まれます。タンパク質のほとんどがコラーゲンです。コラーゲンは私たちの体をつくっているタンパク質の30~40%を占めています。細胞や組織をつなぎ▽皮膚や骨、目などの健康を維持する▽血管を丈夫にする▽脳膜や脳の血管、脳神経の細胞に栄養を運ぶ-など、全身にわたって働きます。

 また、骨の組織にカルシウムが定着するのを助けたり、関節の軟骨部に多く含まれ、潤滑油的な働きもします。コラーゲンの多い食品は軟骨のほかに鶏手羽、鶏がら、砂肝、スペアリブ、豚足、牛筋、すっぽんやカレイ、フカヒレ、どじょうなどの魚介です。食べる機会の少ない食品が多い中、鶏手羽や鶏軟骨は取り入れやすいでしょう。

 コラーゲンは煮ると煮汁にも出るので、無駄にせず汁も飲みましょう。このつくねは蒸し煮をするときに、水を加えるため、蒸し汁にもコラーゲンがしみ出ます。肉のうま味も出ているので、その汁をつくねにかけながら仕上げましょう。

 コラーゲンを多く含む食品を食べたからといって、すぐに肌にはりが出たり、若返るわけではありませんが、日ごろから、毎回の食事でタンパク質源となる主菜を食べるよう心がけ、ときどきコラーゲンを多く含むものを取り入れるようにすれば、全身の老化を遅らせることにつながるでしょう。(文:管理栄養士 牧野直子/撮影:田中幸美(さちみ)/SANKEI EXPRESS

 ■まきの・なおこ 料理家、管理栄養士、ダイエットコーディネーター。「スタジオ食」代表。1968年、東京生まれ。女子栄養大学卒。おいしくてからだに優しく、元気になるレシピ、健康的なダイエット方法まで提案し、幅広く活躍中。著書も多数で、近刊は「料理と栄養の科学」(新星出版社)、「冷凍保存のきほん」(主婦の友社)。

 ≪軟骨入り鶏つくね≫

 ※275kcal、塩分1.5グラム(1人分)

 【材料】(2人分)

鶏ももひき肉    200グラム

鶏軟骨(ヤゲン)  120グラム(フードプロセッサーで細かくする)

塩         小さじ1/4

サラダ油      小さじ2

水菜        1株(ざく切り)

七味唐辛子、粉山椒 各少々

 【作り方】

〔1〕鶏ももひき肉、鶏軟骨、塩をよく混ぜたら小判型に成型し、サラダ油をひいたフライパンに並べ、中火で焼く。厚みの半分くらいに火が通って白っぽくなったらひっくり返し、焼き色がついたら水を少し加え、蓋をして弱火で2~3分蒸し焼きにする。蓋をとり、蒸し汁をつくねにかけながら焼く。

〔2〕水菜と一緒に盛り合わせ、好みで七味唐辛子、粉山椒などをふる。

 【ワンポイント】

☆軟骨はフードプロセッサーがなければ、包丁でみじん切りにする。

☆添える野菜は好みのものでよい。

 ≪新じゃがと新玉ねぎのレモンじょうゆあえ≫

 ※133kcal、塩分0.9グラム(1人分)

 【材料】(2人分)

新じゃが  中1個(140グラム、皮をこすり洗いし、千切り)

新玉ねぎ  1個(縦に薄切り)

絹さや   5枚(ゆでて斜めに千切り)

A(しょうゆ、オリーブ油、レモン汁 各小さじ2)

 【作り方】

新じゃがはさっとゆでて、ざるにあけて冷ます。新玉ねぎ、絹さやと合わせ、Aであえる。

 【ワンポイント】

☆新玉ねぎがない場合は、普通の玉ねぎを薄切りにして、水にさらして使う。

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