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ピュアな恋愛…だけど大どんでん返し 松田翔太、前田敦子 映画「イニシエーション・ラブ」
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「何もかもが異質な体験だった」と口をそろえる前田敦子さんと松田翔太さん=2015年3月13日、東京都港区六本木(栗橋隆悦撮影) 作家、乾くるみ(51)の人気推理小説「イニシエーション・ラブ」(2004年)を、堤幸彦(ゆきひこ)監督(59)の手により同名タイトルで映画化。1980年代後半の静岡と東京を舞台につづられた青春ラブストーリーだ。小説は最後の数行に仕掛けられた大どんでん返しが話題となり、130万部を超えるベストセラーになった。
主演の松田翔太(29)は「極めてシンプルな男女の恋愛です。まだ世の中に携帯電話がなく、男女の思いが今よりも通じにくい時代に、誠実に生き、必死にもがいている男の姿を見てほしい」と力を込めた。ヒロインを務めた前田敦子(23)は「ここまでピュアな恋愛ができるんだ!と新鮮な気持ちになりました。携帯電話が存在しない場合、私のような『待つ女』としては生きやすい時代となります。恋愛の相手を疑わずに素直に待てますよね。変な駆け引きはいらないです」と振り返った。
目下、就職活動中で、女性には奥手の大学生、鈴木(松田)と、歯科助手のマユ(前田)のぎこちない恋愛模様を描いた静岡編。就職して上京した鈴木が、静岡に残ったマユと遠距離恋愛をスタートさせ、少しずつ2人の関係に変化が生まれる東京編。若い男女が一度は通るさまざまな恋愛模様が叙情的に語られているが、映画の最後の5分で、原作とは違う大どんでん返しが…。
80年代に青春時代を過ごした者ならば、スクリーンに登場する何もかもが懐かしく思われるだろう。だが、1985年生まれの松田にすれば、「撮影前に脚本を読んだとき、ト書きに『カセットテープをカセットデッキに入れて何か音楽が流れる』とありました。撮影に入り、現場で初めて『あー、ルビーの指輪という曲って寺尾聰(あきら)さんが歌っていたんだ』と気づくわけです。とても新鮮でしたね」と、異質な世界に映ったようだ。
作品にはこの時代を彩ったアイドル歌手の名曲もBGMとして流れている。つい数年前まで現代を代表するスーパーアイドルグループのセンターを務めていた前田も興味津々だったようで、「もともと、私はこの時代のアイドル歌手が大好きで、彼女たちのようになりたかったんです。特に薬師丸ひろ子さんが一番好きでした。かわいいですよね」と声を弾ませた。
すかさず松田は「前田さんは80年代系なんじゃないかな。ビンテージ感というか、古くささというか、古きよき時代の雰囲気を持っている現代のアイドル。クラシックですよね」と口を挟むと、前田は「ビンテージ感はひどいですよ」と反論し、苦笑いを浮かべた。
松田の演技全般に言えることだが、見る側は鋭い刃物を突きつけられたかのような錯覚を覚えるときがあり、本作でいえばマユに対して暴力行為に及ぶシーンが真っ先に頭に浮かぶ。どんな役作りで臨むのだろうか。
「基本的には台本第一です。台本が想像力をどれだけ豊かにしてくれるかが重要。見た目はおのずと後からついてきます。どれだけ作品の世界観にあった感じでせりふを言えるかが大切です。(NHK大河ドラマ『平清盛』で演じた)後白河法皇に関しては、歴史をしっかり勉強して撮影に臨みましたが、この映画では自分の正直な女性への考え方とか、男ならではのニュアンスを意識しましたね」。一方の前田は「あまり深く考えていないので…」。役者の先輩、松田を頼もしそうに見つめていた。5月23日、全国公開。(文:高橋天地(たかくに)/撮影:栗橋隆悦/SANKEI EXPRESS)
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