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この夏、美術館デビューはいかが? 「museum start あいうえの」 上野公園9施設が連携

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この夏、美術館デビューはいかが? 「museum start あいうえの」 上野公園9施設が連携

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「放課後のミュージアム」から(提供写真)  【アートクルーズ】

 いよいよ6月、夏のレジャーの予定を考えるとき。上野公園の美術館、博物館、図書館、動物園など9施設が連携して、子供たちに美術や学術に親しんでもらおうという事業「museum start あいうえの」を続けている。さまざまな特典があり、子供の“美術館デビュー”を考えているお母さんたちには、ちょっと見逃せない情報だ。

 観察の楽しさ学ぶ

 事業の柱となる大きなプログラムは「あいうえの学校」。プログラムは、家族で申し込む「こどもと家族のミュージアム」と、学校単位で申し込む「先生と行く美術館」に分かれる。

 「こどもと家族の-」では、8月5日~来年2月10日まで12回(すべて水曜)連続して開かれる「放課後のミュージアム」(小1~高3対象、小1、2は来館のみが保護者同伴)は、各施設にじっくり、幅広く親しめる。毎回午後3時に東京都美術館に集合し、学ぶテーマを考えてから、東京国立博物館や国立西洋美術館など公園内の施設に出かけていく。

 また、今年初めて、8月9日から始める「あいうえの冒険隊」(3回連続、小3~6対象、定員20人)では、国際子ども図書館、東京文化会館、東京芸術大学、東京都美術館が連携し、絵本から膨らませたイメージを、子供たちが声や体を使って音楽にするワークショップだ。

 もう一つ初めてのプログラムがファミリー参加の「キュッパ部」(10組20人)。7月18日から10月4日まで東京都美術館で開かれる「キュッパのびじゅつかん-みつめて、あつめて、しらべて、ならべて」の鑑賞をヒントに、ものの収集や観察などの楽しさを知る内容。標本箱を作る体験学習をするほか、他の施設の展覧会なども鑑賞する。保護者の料金(2館分)だけは有料となる。

 貸し切り状態で鑑賞

 一方、学校単位による「先生と行く美術館」での豪華版は「スペシャル・マンデー・コース」(都内の幼小中高、児童養護施設対象)。普段は混んでいる東京都美術館の休室日(原則月曜)を貸し切り状態で提供し、鑑賞と授業をさせる。今年は、「キュッパのびじゅつかん」(9月14日)、「マルモッタン・モネ美術館所蔵・モネ展」(11月9、24日)、「ボッティチェリ展」(来年2月22日)を予定。

 学芸員や大学教員が授業をサポートするほか、無料の貸し切りバスも利用できる。昨年は11校約780人が参加した。

 ほかに一般の人といっしょに鑑賞する月2~3校の「平日開館コース」(予約は先着順)もある。

 家族で申し込むか、学校単位で参加するかは違っても、子供料金は無料というのが魅力。プログラムに参加すると、9施設の情報や鑑賞のマナーが書かれた「ビビハドトカダブック」ももらえる。

 このほかにも、施設ごとに「あいうえの日和」のプログラムがあり、参加すると、ブックと各館のオリジナルバッジがもらえ、9つ集めるのも楽しい。

 事業は今年で3年目。これらのプログラムにはボランティアの「とびラー」(約110人)の人たちも協力している。

 これまで参加した子供たちからは、「みんなで意見を言ったり、一人でよく見て考えたりして、じっくり作品を見るのは楽しい」(小学4年生)「ミュージアムはリラックスできて、どきどきわくわくする、視野を広げる非日常的な場所」(高校2年生)などの声が寄せられている。(SANKEI EXPRESS

 【ガイド】

 Webの申し込みフォームは「あいうえの」で検索するか、http://museum-start.jp。問い合わせ(電)03・3823・6921(東京都美術館内)。

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