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雨の日も気分上がるアイテム ファッションディレクターの関本美弥子さんに聞く

 6月も中盤、本格的な雨の季節が到来した。外出がおっくうになり、出かける際は雨のハネが気にならない地味なアイテムを選びがち。だが最近のレイングッズはデザインや色のバリエーションが豊富で、今年の秋冬のトレンドを先取りするアイテムも登場。傘は晴雨兼用も豊富であり、雨が上がったあとは日傘に早変わりと機能性も十分。雨をチャンスにおしゃれを楽しむポイントを、東京・松屋銀座のファッションディレクター、関本美弥子さんに聞いた。

 雨の日は汚れが目立たない地味な色のレインコートに長靴、雨傘-が定番だったのは昔のこと。「この数年のレイングッズはバリエーションが豊富です。トレンドになっている装飾性やアシンメトリー(左右非対称)、カラーブロッキングなどを取り入れたアイテムも出ています。暗くなりがちな雨の日に、気分が上がるおしゃれを楽しみましょう」と関本さんはニッコリ。

 ショートブーツ人気

 まずはmintdesignsのレインコートに同じ柄の傘を合わせてみよう。ブランド定番の「ドール柄」で、トレンドの幾何学模様をかわいくした印象。ピンクのワンピースを着て気分を上げる。レインブーツはparareでリボンがアクセント、膝下が少し見える丈だ。「ブーツの人気は短いブーティから、少し丈のあるショートブーツに戻ってきています。レインブーツも同じで、今年の秋冬シーズンのトレンドを先取りしています」と関本さん。

 HUNTERからはトレンドの1970年代調を反映した、フリンジ付きのレインブーツ。フリンジはベルトで留められ、取り外しも可能。赤、緑など鮮やかな色をグラデーション使いにしベーシックな色と組み合わせたトーナル(調和の取れた)な印象のアイテムも、「今年らしいです」と関本さんは言う。

 日傘としても機能

 華やかなデザインの傘はファッションの主役にもなる。シンプルな黒のBilitis dix-sept ansのワンピースには、白に黒レースで縁取りしたGuy de Jeanの傘が映える。使うのがもったいないような繊細な作りだが、晴雨兼用で機能性も十分。

 Guy de Jeanからは、今年の秋冬シーズンもトレンドカラーとなるボルドーを、フリル仕立てのグラデーションにした華やかな傘が出ている。DiCesare Designsはアシンメトリーのブロンズ色の傘。さし方次第で日差しや風を避けやすく、実は使いやすい。いずれも晴雨兼用だ。

 折り畳み傘も、カラフルで使いやすいデザインがそろっており、ファッション感覚で何本か買い足してみたい。コーディネートのポイントは、トップスに明るく華やかなアイテムを持ってくること。「重心が上半身にあると、足を長く見せられます。下だと重たい印象になるので気をつけましょう」

 夏に向け透明感

 今年の秋冬シーズンは70年代に流行した、マント風の「ポンチョ」が復活の兆し。そのトレンドを取り入れたのが松屋オリジナルのトレンチコート風のポンチョだ。フードのインナーは旅をイメージし、パリのエッフェル塔など世界の建築物が描かれている。おそろいのデザインの傘を合わせれば、遊びゴコロ満載のコーディネートができる。「セットアップの一種で、着心地の良さときちんと感が一緒に出せますね」と関本さん。

 バッグは雨の日にレザーや布製では傷みが心配になる。小ぶりのレザーバッグが大人気のTILA MARCHからは、エナメルレザーで縁取りしたビニール素材のクラッチとトートのバッグ2種がおすすめ。夏に向かう季節に透明感がうれしい。中身が透けて見えるのが気になる場合は、中に巾着袋などを入れて使ってみよう。

 雨は緑が潤う恵みの時間でもある。せっかくだから楽しみたい。松屋銀座では雨の日に来店すると各フロアでさまざまなサービスが受けられる「ENJOY RAINY DAY STYLE」を、6月16日まで開催している。(文:藤沢志穂子/撮影:寺河内美奈/SANKEI EXPRESS

 ■せきもと・みやこ 1986年、米国トーメン入社。マーケティング業務などに携わる。89年、レナウン入社。レディースウエアの企画・立案などを経て98年から現職。百貨店、松屋銀座へのファッションディレクション、海外コレクション視察・分析、新規デザイナーの発掘などを手がける。

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