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開放感楽しむ初夏の装い ファッションディレクターの関本美弥子さんに聞く
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1970年代風を生かすボタニカル模様のワンピース(3万8000円)、白いカーディガン(2万4000円)に小ぶりのバッグ(3万6000円)はレース仕立て。ネックレス(2万4000円)も白い花がモチーフで統一感を=2015年4月27日、東京都中央区(寺河内美奈撮影)
大型連休も終わり、忙しい日常が戻ってきた一方で日差しは日増しに強くなり、初夏の装いを楽しむ季節となった。今年のトレンドは「開放感を楽しむこと」と東京・松屋銀座のファッションディレクター、関本美弥子さん。花や植物など「ボタニカル」に代表される、色や柄で遊ぶような装飾を施した新作が勢ぞろい。秋冬のトレンドとなりそうな「幾何学模様」を先取りしたアイテムも登場している。
最近の世界情勢には、欧州を中心とした不安定な空気が広がる。そうした出来事を心配しつつもぬぐい去りたい、せめて着るものだけは開放的にしよう。そんな心を励ます服の力を借りよう、というのが今回のスタイルだ。
根強くあるのが1970年代への回帰。ベトナム戦争への反戦ムードを背景に「武器を花に持ち替えよう」といった米国の当時の空気を反映。「ボタニカル」をベースとするアイテムが目立ってきた。
まずは「GRACE CONTINENTAL」のワンピース。ボタニカルは白地に映えるようプリントされている。「白は引き続き今年のトレンドカラー」と関本さん。カーディガンも、手に持つ小ぶりのバッグも白だが、どちらも花模様など細かい刺繍(ししゅう)が施されている。「単なる白一色でなく、装飾を施しているのも今年らしい特徴です」
続く「BRIGITTE DIBUTANTE」のスタイルには今年ならではの装飾感が満載。スポーツ風で軽快なボーダー柄のカーディガンには、黒いメッシュ地をのせグリーンやイエローのクリスタルを縫い付けた。「トゥー・マッチ(やり過ぎ)ではないバランスの良さにセンスがありますね」と関本さん。スカートはトレンドカラーのイエローのメッシュ地に花模様が刺繍されていて、軽快な装いながら、おしゃれ着としても十分に活躍しそう。
「MILLY」のセットアップは今年の秋冬に流行するといわれる抽象柄(アブストラクト)を先取り。スカートのプリーツは、やはりトレンドのアシンメトリー(左右非対称)。セットアップならジャケット仕様のスーツに比べ着心地がよい上、きちんと感も演出できる。「肩の力を抜く『Effortless(エフォートレス)』も今年のキーワードですね」
そして「TOKYO DRESS」はグリーンのチェックのトップスに、ブルーのストライプのスカートを合わせる意外な組み合わせ。「似たようなもので少しずらした組み合わせが実はすてきなんです。トップスの襟元には赤の差し色、サンダルはオレンジでスタイルを引き締めましょう。アクセサリーも同じ発想でシンプルなものを選ぶといいでしょう」
この組み合わせのように、今年はグリーンやブルーといった清涼感のある色が台頭してきているようだ。その2色を使ったREKISAMIのストライプのシャツは、前身頃と後身頃の柄が微妙に違い、横から見るとタンクトップがのぞく凝った仕立て。裾はリボンでシャーリング。「ブラウスもトレンドの一つ。パンツでもスカートでも合わせやすいですよ」
ファッションは進化する。これまでに見たことのあるようなアイテムも、よく見ると細かい仕立てが施されている点がトレンドを表す。シンプルなスタイルの時には、遊び心のあるスニーカーや、ビジューを施したストローハットをアクセントにして。バッグは「今年は小ぶりでマチの広いものがトレンド」(関本さん)だそう。せっかくのいいお天気の休日には、新緑を楽しみに出かけてみよう。(文:藤沢志穂子/撮影:寺河内美奈/SANKEI EXPRESS)
※価格はすべて税別です。