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【ラグビー】藤田、英武者修行から帰国 「W杯でイングランド破る」
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バーバリアンズのイングランド戦に出場した早大の藤田慶和(よしかず)=2015年5月、英国・トゥイッケナムのトゥイッケナム競技場(日本ラグビー協会提供、共同) 日本ラグビー界のホープが、世界レベルを肌で感じて帰ってきた。今年のワールドカップ(W杯)の日本代表候補にも名を連ねる早大のバックス藤田慶和(よしかず)が、英国発祥で各国からの招待選手で編成されるクラブチーム、バーバリアンズのメンバーとして5月下旬のイングランド戦に出場。12-73の大敗だったが「(W杯で)ベスト8に入ってイングランドにリベンジしたい」と、新たな目標を口にした。
長い歴史を誇るクラブは、毎回構成メンバーが変わるため、意思疎通が常に問題だ。今回藤田が目の当たりにしたのは、選手が練習以外に食事中でも話し合い、互いを知ろうと努力する姿だ。「1週間だけのチームで練習も少ない中、コミュニケーション能力の高さを感じた」と、チームワークを深める努力を惜しまない姿勢に刺激を受けた。
俊足で得点感覚に優れた21歳の逸材は、日本代表のジョーンズ・ヘッドコーチからも大きな期待を掛けられている。雷を落とされることがあっても「腐ったら終わり。『何くそ』という気持ちでいる」と、向上心は折り紙付きだ。
W杯本番まで約3カ月。代表入りには福岡堅樹(けんき、筑波大)や山田章仁(あきひと、パナソニック)らのライバルが立ちはだかるが、トップレベルの世界を垣間見た藤田は「もっと成長できる」と自らの可能性を信じている。(SANKEI EXPRESS)