ニュースカテゴリ:EX CONTENTS
スポーツ
【サッカー】女子W杯あす決勝 大儀見、自然体「やるべきことをやってきた」
更新
決勝の米国戦に向け調整する(左から)大儀見優季(おおぎみ・ゆうき)、澤穂希(ほまれ)、川澄奈穂美(なほみ)=2015年7月3日、カナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバー(共同) サッカーの女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会で日本代表「なでしこジャパン」は2連覇を懸け、5日午後4時(日本時間6日午前8時)からバンクーバーで行われる決勝で米国と対戦する。準決勝から移動日を挟んだチームは3日に再始動し、大半を非公開として約1時間半、練習した。選手によると、実戦形式のメニューで相手の対策に取り組んだという。公開された冒頭では、主将の宮間(岡山湯郷(ゆのごう))やベテランの澤(INAC神戸)らが明るい表情でパス交換した。米国は冒頭20分以降を非公開として約1時間調整した。
国際サッカー連盟(FIFA)ランキングで日本は4位、米国は2位。過去の対戦成績は日本の1勝6分け23敗で、2011年の前回W杯決勝は日本がPK勝ちしたが、12年ロンドン五輪決勝では1-2で敗れた。
5日の決勝へ、自然体で臨める境地に達した。「なでしこ」のエースストライカー、大儀見優季(おおぎみ・ゆうき、27)=ウォルフスブルク=は「やるべきことをやってきた。新たに特別なことをしようと思わない。自分としては準備万端」と穏やかに笑った。
1日、イングランドとの準決勝。4年前のW杯では屈辱の先発落ちを味わった舞台で、成長の跡を見せた。後半ロスタイムの決勝点となったオウンゴールは大儀見がいち早く動きだし、相手の背後を突いたことで生まれた。それまでほとんど好機がなく「前の自分ならいらいらしていた」と振り返る展開で、勝負を決める働きをした。
器用ではない。4年前は理想のFW像にこだわり過ぎた。それでも、自分を進化させることに誰より貪欲な姿勢を貫き、道を切り開いた。
幼少期は恥ずかしがり屋で、現在タイでプレーする兄の永里源気(げんき、29)は「あいつ、小さい時は人前で話せなかったんです」と言う。16歳で代表入りしたころは、試合で得点できず悔し泣きしたこともある。しかし、自らの考えで心理学を学ぶため大学に進み、個の力を高めようとドイツへ渡った。その後の移籍も自身に必要な刺激を求めて決めた。成長につながる要素を探り続ける日々。アンテナの感度は鋭さを増している。
最近の気付きはファンだというSMAPのコンサートDVDを見ている時に訪れた。「ずっと『ワー』ってやっていたら、どこが一番盛り上がるのかわからない。サッカーにも山と谷がある。全部ゴールのための準備で、その山もまた次につながる要素になる」と考えた。「だから今は何でも顔を出そうとはしない。任せるところは任せ、ここという時に質の高いものを出す」。シンプルで無駄のないプレーには、そんな思考と美学も詰まっている。
途中出場だった前回大会とは違い、順当なら先発のピッチで迎える決勝を「楽しみたいな」と話した。4年前には抱けなかった思いを胸に、なでしこを2連覇へ導くゴールを狙う。(共同/SANKEI EXPRESS)
≪けがの安藤、再合流へ日本出発≫
左足首を骨折して離脱した安藤梢(32)=フランクフルト=が4日、チームに再合流するため、成田空港からバンクーバーへ出発した。
安藤は報道陣への対応はなかったが、つえをついて出発口に向かう表情は明るく、声を掛けられると笑顔も見せた。6月8日のスイスとのW杯1次リーグ初戦で相手GKと交錯して負傷し、帰国して手術を受けた。
日本サッカー協会幹部によると、ベンチから試合を見守ることも検討されているという。(SANKEI EXPRESS)