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科学
輸入ウナギ 条約効果で減る欧州種・新顔登場
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通関手続きを前にした中国産ウナギを確認する税関職員=2015年7月22日午後、千葉県成田市(共同) 日本のスーパーなどで今年、中国産として売られているウナギ製品の種類は、絶滅の恐れが極めて高いヨーロッパウナギの比率が急減し、ニホンウナギが増えていることが、分かった。土用の丑の日を24日に控え、北里大海洋生命科学部の研究グループが遺伝子を分析した。
ヨーロッパウナギの輸出入を規制したワシントン条約の効果が出たとみられる。「ウナギのきも」として販売されたものの中から、熱帯や亜熱帯に多いウナギが初めて見つかるなど、ニホンウナギの代替種が多様化している傾向も確認された。
北里大の吉永龍起准教授は「今後、資源管理が不十分な東南アジアなどのウナギ利用が増えていないかに注意が必要で、詳しい種名の表示義務も検討すべきだ」と話している。
研究グループは2011年から毎年、都内を中心に、「中国産」として売られているウナギを購入、遺伝子分析で種類を調べている。
今年の調査結果は、66件中10件(15%)がヨーロッパウナギで、13年の46件中25件(54%)、14年の42件中20件(48%)に比べると割合が減少した。ニホンウナギは48件(73%)と過去5年間で最も比率が高かった。ヨーロッパウナギは、ニホンウナギに見た目も食味も似ているが、やや太く、価格が安いという特徴がある。
また、相模原市のスーパーで「ウナギのきも」として売られていた製品には、熱帯に多いオオウナギと、フィリピンやインドネシアなど東南アジアを中心に分布するバイカラーの2種が含まれていたことが判明した。両種の確認は11年以降、初めて。ニホンウナギと同様に国際自然保護連合(IUCN)が絶滅危惧種としているアメリカウナギも3件確認された。
「異種ウナギ」とも呼ばれる東南アジアなどのウナギは、ニホンウナギが減少する中、新たな資源として注目されているが、研究や資源管理が進んでおらず、乱獲が進む懸念が大きい。(SANKEI EXPRESS)