SankeiBiz for mobile

政府、ヘルスケアREIT育成 資金活用し高齢者向け施設新設など促進

ニュースカテゴリ:政策・市況の国内

政府、ヘルスケアREIT育成 資金活用し高齢者向け施設新設など促進

更新

サービス付き高齢者向け住宅の室内の様子  政府は、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅などのヘルスケア施設を投資運用対象とする「ヘルスケアREIT(不動産投資信託)」の普及・育成に着手する。

 これまで特殊性があるため普及していなかったが、施設取得や運用などのガイドラインを6月にも策定し、参入しやすくする。これにより同REITの第1号組成を年内にも実現させたい考えだ。

 政府が乗り出すのは、高齢者人口増加によって、ヘルスケア施設が不足する可能性が高いためだ。そこで、個人金融資産や民間資金を活用して、新設や既存施設の改修などを進め、供給増加を図る。新しいタイプの商品を追加することで、国内金融市場の活性化も狙う。

 国土交通省によると、REITで先行する米国ではすでにヘルスケアREITが一般的になっており、REIT投資の13%を占める。国内では、オフィスビルなどを投資対象にするREITで、数件のヘルスケア施設が含まれている程度で、普及が進んでいない。介護などのサービスが不可欠で、オフィスビルや倉庫、ホテルといった不動産物件などに比べ、特殊性があるからだ。

 そこで、政府としては今年6月をめどに、ヘルスケア施設の建設や取得、運用に関しての留意点、資産価値評価などを整理したREITのガイドラインをとりまとめる。施設取得のモデル事例も紹介する。

 ヘルスケアREITを活用すれば、事業者は施設を所有することなく、サービスだけに専念できる。このため、資金面での参入障壁が低くなり、施設の供給促進が進む効果も期待できる。三井住友銀行は昨年10月に、同REIT立ち上げのための新会社を設立している。

【用語解説】不動産投資信託(REIT)

 多くの投資家から集めた資金でオフィスビル、住宅、商業施設、物流施設、ホテルなどの不動産を購入し、家賃収益や売却益などを投資家に分配する金融商品。2000年11月に施行された改正投資信託法によって誕生した。株式と同様に証券取引所に上場されているものもあり、証券会社を通じて売買できる。現在、東京証券取引所には43銘柄が上場している。

ランキング