フィリピンの格安航空会社(LCC)最大手のセブ・パシフィック航空は、シンガポールのLCC、タイガーエアウェイズが40%を出資するタイガーエア・フィリピンの買収を決定した。豪シンクタンクのアジア太平洋航空センター(CAPA)は、フィリピンの国内線座席数に占めるLCCの割合が84%と高く、LCC間の競争が激化するなか、今後、市場の再編が進むと予測している。現地紙インクワイアラーなどが報じた。
現在、セブ・パシフィック航空によるタイガーエア・フィリピンの買収に関しては、すでに合意している。買収金額は合計で1500万ドル(約15億5100万円)となる見込みだ。
セブ・パシフィック航空を運営するJGサミット・ホールディングスのバッチ・セバスチャン上級副社長は、詳細については明言を避けたが、事業拡大のため、他にも複数の航空会社と買収に向けて交渉していることを明らかにした。
CAPAによると、セブ・パシフィック航空の昨年1~9月のフィリピン国内線シェアは51.2%で首位。一方、タイガーエア・フィリピンは4.8%となっている。(シンガポール支局)