ソニーが発売するミラーレスデジタル一眼カメラ「α7s」=16日、東京都港区【拡大】
デジタルカメラ大手各社は高級機種や高付加価値機種へのシフトを加速する。スマートフォン(高機能携帯電話)に押され、コンパクトカメラを中心とする廉価モデルの市場が急速に縮小していることを受け、出荷台数を大幅に絞り込む一方、高単価製品強化で収益を確保する戦略だ。
オリンパスは、2013年度の映像事業が4年連続で赤字となったことを受け、14年度はデジカメ事業の絞り込みを行う。「OM-D」など好調のミラーレス一眼カメラは増やすものの、コンパクトデジカメは13年度実績の271万台から100万台へと大幅に削減する。
富士フイルムも昨年、防水モデルなどを除く低価格帯のコンパクトデジカメの開発を中止している。今年度は「高級ミラーレス一眼などに集中していく」(コーポレートコミュニケーション部)考えだ。