ユーグレナといすゞ自動車の共同研究では、バイオディーゼル燃料で実際にバスを走らせる【拡大】
東大発バイオベンチャーのユーグレナが、いすゞ自動車と、自動車向け次世代バイオディーゼル燃料の実用化を目指し、共同研究に乗り出した。
藻の一種で、自ら動きながら光合成を行う単細胞生物のミドリムシを原料に新たな燃料を開発する。現状のバイオディーゼル燃料は全体の5%までしか軽油に混ぜられないが、それを100%に高め、石油の使用をゼロにするという野心的目標を掲げる。
軽油は膨大な量が使われているだけに、実用化に成功すれば環境負荷を減らすだけでなく、ユーグレナの収益を拡大する上でも多大なインパクトをもたらしそうだ。
含有率100%目指す
このバイオディーゼルを使用したシャトルバスの運行を1日から、神奈川県藤沢市のいすゞ藤沢工場と最寄りの湘南台駅間で始めた。ミドリムシを想起させる緑色の車体には「DeuSEL(デューゼル)」のロゴが描かれている。ユーグレナといすゞが今回の研究開始に当たって商標登録した燃料の名称だ。