ソニーは17日、2015年3月期連結業績予想を下方修正し、最終損益が従来予想の500億円の赤字から2300億円の赤字に拡大する見通しだと発表した。
スマートフォン(高機能携帯電話)などのモバイル事業で営業損失を計上するため。合わせて、15年3月期の中間配当と期末配当を無配とする。無配はソニーが1958年に東京証券取引所に上場して以来初めて。
営業損益は1400億円の黒字から400億円の赤字に下方修正する。
通信大手のエリクソンと合弁で設立した携帯大手ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズを完全子会社化した際、予想していた利益が見込めなくなったため、営業権全額の減損1800億円を営業損失として計上する。