インドネシア国際モーターショーが18日、ジャカルタで開幕した。日系自動車メーカーがシェア9割超を占める“牙城”だけに販売競争は厳しく、各社とも急速に拡大する中間層の購買意欲を高めて足元の拡販につなげようと、売れ筋モデルの現地仕様車を展示の目玉にした。
トヨタ自動車は欧米で投入し日本では未発売のスポーツ用多目的車(SUV)「RAV4」の新型モデルを発表。都会派の若者層を取り込む狙いがあり、福井弘之常務役員は記者発表会で「革新的な新しいデザインで次世代のSUVを提案したい」と強調した。
スズキも軽自動車「ワゴンRスティングレー」をベースに若者層を狙った1000ccの小型車「ワゴンR GS」をお披露目し、鈴木俊宏副社長は「拡大するインドネシアの需要に対応する」とアピールした。
ホンダも小型SUV「ヴェゼル」の現地仕様車「HR-V」を、日産自動車もSUV「エクストレイル」の現地仕様車を発表した。