伊藤忠商事は17日、インドの液化石油ガス(LPG)大手イージス(ムンバイ市)の子会社に出資し、インド国内のLPG供給に乗り出すと発表した。LPG供給会社のエージーアイ(シンガポール)の株式40%を約6億円で取得した。
インドのLPG需要は年1600万トンでこのうち4割を輸入に頼っている。比較的安価に調達できるLPGはプロパンガスや火力発電所の燃料向け需要が増え、2020年には62.5%増の2400万トンに拡大するとみられ、有望市場を開拓する。
イージスは5年後をめどに受け入れ基地を新設し、供給能力を現在の年間70万トンから2倍に引き上げる計画だ
LPGは米シェールガス革命に伴い、中東に加え供給ソースが拡大している。一方で日本向け縮小傾向だが、韓国、フィリピンなどアジア向けは増えており、インドを含めアジア市場開拓を強化する。