統合後の名称は「サタパナ銀行」となる予定だ。「マルハン」の名を使わないことについては「すでに全国展開しているサタパナの知名度の高さを選んだ」としている。
カンボジアには現在、36の商業銀行、11の専門銀行に加え、マイクロファイナンス機関が認可されているだけで38ある。サタパナのようにNGOを前身とするマイクロファイナンスが、全土に広く浸透しているのがカンボジアの特徴だ。昨年、三井住友銀行が筆頭株主になり話題となった同国商業銀行最大手のアクレダも、前身はNGOとして設立されたマイクロファイナンス機関だった。
預金残高100億ドル超
カンボジア中央銀行は、このうち7つのマイクロファイナンス機関に預金機能を持つことを認めている。しかし、金融市場の発展に伴い、より幅広い金融商品を提供できる商業銀行へと転身を図るマイクロファイナンス機関が増えている。これについてチア・セレイ中央銀行副総裁は、現地紙のインタビューに答え、「商業銀行になるということは、ただ単に貸し付け可能な資産を増やせばいいということではない。法を守り、必要とされる条件を満たし、強固で信頼できる資本を持ち、顧客に信頼される経営人材確保と組織運営でなければならない」と厳しい見方を示した。商業銀行は成長が見込まれるものの、中央銀行としては銀行の乱立を防ぎ、サービスの向上、良質な資本の確保などを目指したい考えだ。