トヨタ自動車は4日、トヨタグループの部品大手デンソーとアイシン精機からの役員登用や初の外国人副社長就任などを盛り込んだ新体制を発表した。役員にグループ企業の生え抜きを抜擢(ばってき)するのは初めて。同社は2014年度を持続的成長に向けた基盤固めの年と位置付け、事業再編による生産の効率化などに取り組んできた。新体制でグループの結束を再強化し、世界販売1000万台超の領域で新たな飛躍に挑む。
トヨタの役員に就任するのはアイシンの水島寿之副社長(56)とデンソーの奥地弘章常務役員(52)。水島氏は専務役員、奥地氏が常務役員に就く。また欧州法人の社長を務めるディディエ・ルロワ専務役員(57)が外国人初の副社長に昇格し、北米法人の副社長を務めるジュリー・ハンプ氏(55)が常務役員に就任する。同氏は日本人も含めた女性初の役員となる。ルロワ氏は6月の株主総会を経て正式決定し、残る3人は4月1日付。