日本の造船業が息を吹き返してきた。1月末、国内造船大手の今治造船が16年ぶりに超大型ドックの新設を発表。1月の船舶受注量では、日本が韓国と中国を抜き1位に返り咲いた。日本が月間ベースの受注量で1位になったのは2008年3月以来6年10カ月ぶりだ。円安や造船各社の構造改革によって競争力が高まった。かつて日本を追い抜き“造船大国”にのし上がった中韓勢は高い技術を誇る日本メーカーの復活に戦々恐々としている。
来年10月完成目指す
「安倍晋三政権の支援を背景に、日本企業が中国よりも速いスピードで韓国を追撃している」
韓国の業界関係者の反応を現地紙がそう伝えたように、今治造船の発表は、国内外の造船関係者に驚きを与えた。
今治造船によると、同社は台湾の海運会社から世界最大級となる約2万個積みの超大型コンテナ船を11隻も受注。さらに、この全長約400メートル、幅約59メートルという超大型コンテナ船を建造するため、長さ約600メートル、幅80メートルの大型新造船建造ドック(香川県丸亀市)の新設を決めたというのだ。