■突然の“和解”提案も
「久美子氏の経営計画が良いと言っているわけではない、どっちも問題がある。でも、今の会長は聞く耳を持っていない。だったらあなた(勝之氏)が和解するように説得しなさいよ。株主提案は年間配当120円?赤字になっても配当はできるが、内部留保を使ってしまったらどうなるんだ。勝久会長は筆頭株主だから(配当増は)自分のための利益誘導だ」
ヒートアップする株主に対し、久美子社長がまとめるよう促すが、株主が反論する。
男性株主 「何時間かかってもやるべきだと私は思う。久美子社長、あなたに対する個人株主の印象が良くなくなるかもしれない。年に1回の一番大事な時期。それを時間区切ろうなんてよくない」
株主の温かい言葉に久美子社長は感極まり、「恐れ入ります」と涙ぐむ。