共同開発したビール「セブンゴールドまろやかエール<無濾過>」を手に持つセブンーイレブン・ジャパンの鎌田靖常務執行役員(左)とキリンの橋本誠一常務執行役員=2日、東京都中央区(今井裕治撮影)【拡大】
キリンビールは2日、セブン&アイ・ホールディングス(HD)のプライベートブランド(PB=自主企画)「セブンゴールド」向けにビール商品を共同で開発したと発表した。自社ブランドにこだわってきたキリンが、PB向けビールを開発したのは初めてとなる。販売苦戦が続く中、キリンはセブン&アイの強力な販売網をテコに巻き返しにつなげる考えだ。
セブン&アイがグループの全国1万8千店で9日から売り出すのは「セブンゴールド まろやかエール<無濾過(ろか)>」。価格は228円。酵母をろかしないことでまろやかな口当たりと香りを引き出したのが特徴。20~30歳代の男女を販売ターゲットに、年内に15万ケース(1ケースは大瓶20本換算)の販売を目指す。
今回、キリンがセブン&アイ向けにPB商品を開発したのは「日本中の大部分の方が買うことができるチェーンを通じて(商品の)ブランドを育てていける」(橋本誠一常務執行役員)と判断したためだ。この商品は、瓶に張られたラベルに「7iGOLD」と書かれているが、それよりもおよそ6倍ほど大きくキリンブランドを示す聖獣「麒麟」が印刷されている。