政府は12日の閣議で、平成27年版「高齢社会白書」を決定した。60歳以上の日常生活に関する調査では、インターネットやスマートフォンなどの情報端末を「全く利用していない」「あまり利用していない」が合わせて67・2%に上り、高齢世代には浸透していない実態が浮き彫りになった。
情報端末を「利用したい」と答えた人は60~64歳が59・2%。70~74歳は30・4%、80~84歳は16・2%で、年齢が高くなるにつれて割合が下がる傾向にあった。
高齢世代の日常生活の情報源はテレビが79・0%で最も多く、新聞63・8%、家族38・2%と続き、情報源として情報端末が欠かせない若年層との違いが鮮明になった。