顧客企業の省エネ担当者からヒアリングする伊藤代表(右)【拡大】
2011年度は前年度の44.5%、12年度は同82.2%、13年度も同82.2%-。病院・介護施設向け給食会社大手、日清医療食品のホームページに、こんな数字がアップされている。省エネ効率を表す「エネルギー使用原単位」の前年度比率だ。同社全事業所が1年間に使ったエネルギー使用量を、1年間の工場での製造食数で割った原単位の推移を示している。11年度は10年度の44.5%と半分以下、3年で3分の1以下に激減した。
同社広報課の神戸修氏は「給食容器や調理器具の乾燥機は、電力使用量が多く、その使用回数を40%程度減らしたことなどが効果を上げた」と説明する。改善提案したのは、エコエナジーの伊藤智教代表。「原単位の劇的な改善は、大幅な電気代の削減、収益改善につながる」と力説する。
同社の省エネコンサルは、(1)省エネによる利益の創出(コスト削減)(2)二酸化炭素(CO2)の排出削減(3)法定義務の履行-。その手法は、電気など顧客のエネルギー使用量を、機材を使いリアルタイムで把握、問題点を抽出し、消費電力の多い空調や設備機器の運転方法の改善など、細かな対策を積み上げていくものだ。