日産、最終益４～６月期で過去最高　北米が牽引　 (1/2ページ)

　日産自動車が２９日発表した平成２７年４～６月期の連結決算は、最終利益が３６・３％増の１５２７億円と同期として過去最高を記録した。主力のスポーツ用多目的車（ＳＵＶ）が好調な北米市場が牽引して販売台数を伸ばしたほか、円安が利益を押し上げた。

　売上高も１７・６％増の２兆８９９３億円と過去最高を更新し、営業利益は前年同期比５８・０％増の１９３７億円だった。

　販売は日本が１０・０％減の１２万台と不振だったほか、ロシアやタイなど一部新興国が落ち込んだ。だが、主要市場の米国がＳＵＶの好調で５・５％増の３６万９千台と過去最高になったことに加え、メキシコやカナダも２桁の伸びを記録。全世界の販売台数は４・４％増の１２９万４千台と順調に推移した。

為替レート変動の影響が、営業利益を３２０億円押し上げ