【高論卓説】新国立競技場への期待 制約の中、新技術に果敢な挑戦を (1/4ページ)

2015.8.25 05:00

 新国立競技場の建設計画が7月17日の安倍晋三首相による正式表明で白紙撤回になった。6月5日付の「高論卓説」で新国立競技場問題を取り上げ「発注能力の欠如」という視点から「まずはPM(発注責任者)を交代させて仕切り直しすることが不可欠だろう」と書いたが、国民の納得を得られない以上は白紙撤回も仕方がないところだ。

 実は嫌な予感はあった。新国立競技場の国際コンペで建築家、ザハ・ハディド氏の作品が最優秀賞に選ばれた直後の2012年暮れに、大手ゼネコンの建築設計担当役員からこんな話を聞いていたからだ。

 「あんなデザインの建築をどうやって造るんだ。デザイン優先で施工のことを考えていない。いくら工事費がかかるかも予想できない。BIM(ビム)は現場でまだ使えない」

 BIMとは「ビルディング・インフォメーション・モデリング」の略で、コンピューターによる三次元建築設計システムのことだ。1980年代に登場した三次元デザインソフトが進化して、90年代後半に建物の形状と部材などの属性データを連動させて三次元で詳細な設計図を作成できるBIMが登場。

最近は建築でも曲線を多用した奇抜なデザインが増えているが…

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