フジサンケイビジネスアイなどの取材に答えるソニーの平井一夫社長=7日、東京都港区【拡大】
ソニーの平井一夫社長は7日、フジサンケイビジネスアイなどの取材に応じ、事業の分社化などによる業績回復の進捗(しんちょく)について「明るい材料が出ている」との手応えを明らかにした。その上で、「黒字化し、継続的に利益を出すビジネスに転換しないといけない。まだ道半ばだ」と強調。構造改革の実行と黒字化に意欲を示した。
ソニーは昨年7月にテレビ事業、今年10月に「ウォークマン」などのAV事業を分社化した。スマートフォンのカメラなどに組み込まれて画像処理を行う画像センサーが主力で、業績回復を牽引(けんいん)している半導体事業も2016年4月1日をめどに分社化する方針。
平井社長は画像センサーについて、「汎用(はんよう)化や単価下落を避けるために、競争の優位性をキープしないといけない」と述べた。