東京の河川や運河をクルージングする「舟遊びみづは」を運営しているフローティングライフ(東京都江東区)の佐藤美穂社長は、夫で船長の佐藤勉取締役と二人三脚で、仕事帰りの会社員や外国人観光客らを相手にユニークな船上サービスを提供し、注目を集めている。水上バスや屋形船と一線を画し、東京の橋や建物のガイドや、江戸の文化・歴史の紹介が楽しめるのが特徴だ。
目指せ「水の都」復活
「江戸時代には季節の移ろいを感じながら、水の上でゆったり過ごす『舟遊び』があった。今の東京の川の上で再現したかった」。佐藤社長は、江戸情緒を感じられる「舟遊び」を再現させることで、イタリアのベネチアなどに肩を並べる「水の都」の復活を夢見る。
「舟遊びみづは」は、1人から10人までの少人数で貸切できるクルージングサービス。開放感のある前部デッキ「舟桟敷」や、江戸から続く工芸の職人技を随所に配した数寄屋風の小屋形が特徴で、水の上の隠れ家的な雰囲気が好評だ。