往路5区を独走する青山学院の神野大地選手=2日、神奈川県箱根町【拡大】
食べる物を用意し、こたつにもぐる。目はテレビの画面にくぎ付け。6時間近く、飽きもせず、テレビに見入る。それが1月2、3日と2日間も続く。最近は、ずっとそんな正月だ。
私のような人も少なくないのだろう。箱根駅伝の視聴率は往路が28.0%で復路は27.8%。昨年の往路28.2%、復路28.3%ほどではないが、高い視聴率が維持されている(いずれもビデオリサーチ調べ=関東地区)。
「未知への興味」
沿道には2日間で100万人ほどの人出があると聞く。
箱根駅伝、正式には「東京箱根間大学駅伝競走」はなぜ、これほど人気を集めるのか。早稲田大スポーツ科学学術院の松岡宏高教授に聞いた。
「スポーツ全般にいえることだが、結果が分からないものを見る『未知への興味』がある。時に悲劇的要素もはらんだ『ドラマ性』と言い換えてもいい」
今年も青山学院大が圧倒的な強さを見せて39年ぶりの完全制覇を達成した。ただ、ブレーキを起こす可能性は常に存在した。