スタディストの鈴木悟史社長【拡大】
スマートフォンやタブレットを使い手軽に業務マニュアルを作成、共有できるアプリ「ティーチミービズ」を提供するスタディスト(東京都千代田区)の鈴木悟史社長は、スマホなどを機器にかざすだけで、使い方のマニュアルや取扱説明書が表示できる新サービスを今春にもスタートさせる方針を明らかにした。工場設備や医療機器、農機具など幅広い分野での活用を見込んでおり、マニュアル管理の軽減が期待できるほか、モノにセンサーを付けて、インターネットとつなぐ「インターネット・オブ・シングス(IoT)」の一貫としても注目を集めそうだ。
--新サービスの狙いは
「家電製品の取扱説明書をみてもわかるように、書類を保管するのは場所を取るし、いざ必要なときに見つからないこともある。オフィスや工場でも同じことがいえるほか、機械を扱う人に頼った管理になりがちだ。スマホをかざすだけで、トリセツを表示できれば、大幅な業務改善につながるはずだ」
--マニュアルや説明書をウェブ化する動きもある
「マニュアルで最も重要なのは、使い勝手の良さだ。紙の書類を電子化しただけでは、効率的なマニュアルの活用につながらない。当社が提供しているティーチミービズのノウハウを活用し、使いやすいマニュアルを広めていきたい」
--従来のマニュアルとどこが違うのか
「従来のマニュアルは文字ベースで作製されており、ノウハウが急に必要になっている人にとって理解に時間がかかり不向きだ。ティーチミービズは画像や動画などのビジュアルを使い、見たとおりに作業をすれば、ほしい結果が得られるように工夫されている」