おかやま工房、海外でのベーカリー開業支援　パン製造を徹底マニュアル化 (1/3ページ)

　パンの製造販売やベーカリーの開業支援を手掛ける、おかやま工房は、海外事業展開に乗り出す。第１弾として日本人が多い米ロサンゼルスに進出。３月から開業支援研修をスタートさせ、夏までには直営店を開業する。また、アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）のドバイやインドでも事業を進める計画だ。

　同社は国内で直営店を４店舗運営するほか、製パン未経験者を対象にした開業支援プログラムを実施。現在、国内で１１０店が独立開業している。

　直営店の業績は２００６年から右肩上がりで推移してきたが従業員の確保が困難になってきているため、将来は国内での多店舗展開が頭打ちになると判断し、海外進出を決めた。

　米国では１５年５月に現地法人を設立し、研修センターを開業。１００人規模の試食会やパン教室の開講など準備を進めてきた。現地ではスーパーマーケットチェーンなど大手資本も関心を示していることから、フランチャイズチェーン（ＦＣ）展開も視野に入れている。

　一般的に製パン技術を覚えるには、５～１０年以上の経験が必要になる。一方、同社が国内で実施してきたプログラムは、５日間の研修を受ければ開業できる。研修費は１０万８０００円で毎月のロイヤルティーは不要。無添加国産原料を使った生地を売りに、安心安全なおいしいパンを焼きたてで提供する。