相次ぐ不正発覚…カタログ燃費への視線厳しく 自工会「実際は8割程度」 (1/2ページ)

2016.5.19 06:36

 三菱自動車の燃費データ不正問題は、スズキも規定と異なる走行試験をしていたことが分かり、自動車メーカーがカタログなどに表示する燃費への視線が厳しさを増している。カタログ値は実際よりもかなり良くなっていることがほとんど。政府は、国連が定めた試験方法を2年後に導入するなどして、より実態に即した表示方法を検討している。

 日本で販売中の乗用車に表示されている燃費は、メーカーが走行試験で測定した空気抵抗値などのデータを基に、国が屋内の計測機のローラー上を走らせて測定した数値。「JC08モード」と呼ばれ、2011年から導入された。

 国土交通省によると、JC08モードは、渋滞のない平らでまっすぐな道を、エアコンやライトを使わずに走行する状態に近い。加減速があり、エアコンも使う実際の走行では、燃費は悪化する。

 日本自動車工業会(自工会)によると、実際の燃費は平均でカタログ値の約8割といい、「カタログ値は一つの目安」と呼び掛ける。

新方法でも現実そのままの数値が出るわけではない

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