VW、日本販売振るわず 不正発覚1年…ブランドへの不信感根強く (1/2ページ)

2016.9.22 06:30

内外装を4年ぶりに部分改良して発売されたザ・ビートル=21日、東京都千代田区
内外装を4年ぶりに部分改良して発売されたザ・ビートル=21日、東京都千代田区【拡大】

 ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の日本での販売が振るわない。排ガス規制逃れ問題の発覚から丸1年が経過したものの、ブランドに対する不信感がなお根強いためだ。てこ入れに向け、21日には主力車「ザ・ビートル」を一部改良して投入。年末に向けては全国20カ所で全車種の試乗会を開くなど巻き返しを急ぐが、施策の効果は未知数で、販売回復に向けた道筋は見通しにくい。

 「日本で重要なのは信頼回復だ」。VW日本法人のティル・シェア社長は同日、東京都内で開いた改良版ビートルの発表会後の会見でこう繰り返した。

 背景にあるのが、昨年9月の不正問題発覚後、先進国の中でずば抜けている日本での新車販売の低迷がある。VWの今年1~8月の主要市場での新車販売台数を見ると、欧州は前年同期比3.1%増、北米が1.3%減だった。これに対し日本は17%もの落ち込みとなった。この間の日本の外車市場全体が2.9%増えていたにもかかわらずだ。

先進国の中でも日本の消費者はブランドイメージを重視する傾向が強い

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