
レゴブロックの大型テーマパーク「レゴランド・ジャパン」=名古屋市【拡大】
人気玩具レゴブロックの大型テーマパーク「レゴランド・ジャパン」(名古屋市)が1日、開業から1カ月。運営会社によると、岐阜、愛知、三重の東海3県以外から訪れた来場者は約6割だった。外国人旅行者や幅広い地域からの集客が今後の課題になりそうだ。
入場料は大人6900円、子ども5300円で、子どもは東京ディズニーランド(TDL)を500円上回る。料金への不満の声はネット上でも少なくない。運営会社は「今のところ価格改定の予定はない」としながらも、年間パスを購入した人の一部を対象に、5月末まで同行者の入場料を試験的に半額にするキャンペーンを実施。集客への効果を調べている。
来場者目標は年間200万人を掲げており、開業後の1カ月については「おおむね予想通り」と順調な滑り出しをアピールする。中世の城の周りを竜のジェットコースターが駆け巡る「ザ・ドラゴン」や、無数の魚が泳ぐ海に潜水艦で潜る「サブマリン・アドベンチャー」が人気という。
ただ、シンクタンクの中部圏社会経済研究所の難波了一研究員は「今はオープン前から強い興味があった客層が来ている段階だ」と指摘。大阪市の「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」も、2年目以降に客足が減った。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの田中三文観光政策室長は「価格に見合う満足度を与えられるかが今後の集客に大きく関わる」との見方を示した。