【茨城発 輝く】サザコーヒー 原料に自信、こだわりの「うまいもの」開発 (1/5ページ)

2017.6.15 05:59

香りとコクが楽しめる夏にぴったりの無糖コーヒー
香りとコクが楽しめる夏にぴったりの無糖コーヒー【拡大】

  • 鈴木太郎副社長
  • コーヒー以外にもさまざまな菓子や雑貨を販売するサザコーヒー本店=茨城県ひたちなか市

 ドアを開けて建物内に入ると、コーヒーや菓子、雑貨などの商品がセンス良く陳列されている。奥には落ち着いた雰囲気の喫茶スペースがあり、その一角に飾られた海外の多様な仮面が異国情緒を醸している。

 国営ひたち海浜公園で知られる茨城県ひたちなか市に本店を構える「サザコーヒー」。1989年に建てられ、JR常磐線勝田駅から徒歩約10分の距離にある。コーヒーの製造、販売を手掛け、県内外14カ所でコーヒーショップを展開している。

 映画館から喫茶店へ

 サザコーヒーの前身は映画館だ。鈴木富治氏が42年に「勝田宝塚劇場」を運営したのが始まり。やがて息子の誉志男氏が経営を引き継ぐが、テレビの普及に伴う業績の低迷を懸念し、飲食業への転換を図る。69年、同駅近くに喫茶店「且座(さざ)」を開いた。店名は「座ってお茶を飲もう」という意味の禅語にちなんだ。

 サザコーヒーが取り扱うコーヒー豆は、コロンビアの自社農園で栽培するほかにも、厳選した各地の農園から直接買い付けている。安定して「おいしいコーヒー」を提供するには、特定の生産者から豆を手に入れればいいとの発想からだ。以前は問屋から一定の品質の豆を仕入れるのが難しかったという。良質な豆が入荷したときに、まとめ買いする同業者の手法からヒントを得た。

こだわりは「自分たちが欲しいと思うかどうか」

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