【開発物語】トリンプ「天使のブラ」 今夏は異例のブランド戦略 「なぜ『天使』でやるの?」 (3/3ページ)

天使のブラ新製品の開発に携わった毛利美由紀さん(左)と野口恵さん=東京都中央区
天使のブラ新製品の開発に携わった毛利美由紀さん(左)と野口恵さん=東京都中央区【拡大】

  • トリンプ・インターナショナル・ジャパンが発売した天使のブラシリーズの「スーパークール」(左)と「スリムライン」=東京都中央区
  • 「天使のブラスーパークール」の内側とカップ部分に採用したメッシュ素材。通気性向上と胸のホールド力を高める工夫が詰まっている
  • 天使のブラシリーズ「スリムライン」

 同時並行でスリムラインの開発を担当したのが、野口恵さんだ。カップの脇に近い部分にポリエステル素材の板を入れて乳房の脇流れを面で抑える機構を施し、胸の高さを出して脇をすっきり見せる。07年の発表以降の定番製品だ。こちらの17年春夏向け製品のテーマも「スリムでも涼しく」だった。

 定着している分、着用時のスタイルを変えたら「スリムじゃない」と言われかねない。接触涼感素材を採用するだけでは、これまでと大して変わらない。

 野口さんのスリムラインに対する印象は「カップやアンダーバストにレースを使い、胸の中心は飾りが付き、さらに脇にも刺繍(ししゅう)入りレース。色とりどりの丸くてかわいらしい小花があしらわれて華やか」というもの。そこに涼しさを加えるには、どうすればいいか-。

 夏場は薄着になるため、ブラジャーが透けることを気にする女性は多い。透けにくさを加えることで、独自性を持たせることができる。野口さんがたどり着いた結論は接触涼感素材を使い、基本パターンは変えず、「スリム史上、一番シンプルな見た目」だった。

 装飾のレースはすっきりした印象となるようにして、胸の中心の飾りは付けず、色使いは2色。「他のブラジャーと比べ、スリムラインはスタイル保持のため背部やカップなどに使う布の量が多く、見た目に重さが出る。見た目に軽さを持たせることで店頭でも選ばれやすくなる」。マーケティングへ説明すると、「今までとは違うが、夏には合う」と了承された。

 秋冬向けや、前年の春夏向けの商品と印象が重ならないよう、毛利さんと野口さんは色合いやレース生地を話し合って選ぶなど、二人三脚で完成させた。

 ≪KEY WORD≫

 ■天使のブラ

 トリンプ・インターナショナル・ジャパンが1994年春夏向けに発売して以来、同社の看板ブランドとなったブラジャーで、2017年6月現在の累計販売総数1900万枚。胸を美しくきれいに見せるスタイリング機能と、着心地の良さや快適さを兼ね備える。ターゲット層は30代だが、20~60代と幅広い支持を獲得している。17年春夏向けでは、定番の「スリムライン」と従来製品比3.5倍の通気性を確保した「スーパーCOOL(クール)」を投入した。小売り希望価格はいずれも6588~7236円。

トリンプ「天使のブラ」(2) へ続く

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