一方、韓国の中央日報日本語版(電子版)は7月17日、「SKを狙った各種の報道が日本メディアを通じてあふれている」と報じた。
記事では、「SKが望む株式取得を阻んだり、より多くの費用を負担すべきだという内容一色」とし、「SKに圧力を加えるための日本メディアの『世論戦』」と解説するなど、被害者意識丸出しだ。
しかし、当初計画を覆したのはSKの方だ。日米韓の「狐と狸の化かし合い」は当分続きそうだが、SKの二枚舌に惑わされ、最終的に韓国へ技術が流出しないよう願うばかりだ。(産経新聞経済本部 藤原章裕)
■SKハイニックス 韓国財閥SKグループの中核を担う半導体大手。調査会社ガートナーによると、昨年の半導体売上高で世界4位。強みを持つ製品は、DRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)。需要拡大が続く記憶媒体のフラッシュメモリーも手掛けるが、市場占有率が約1割と、首位の韓国サムスン電子に大きく引き離されており、競争力の強化を急いでいる。