ホンダジェット出荷量2.7倍 小型機で世界トップ 増産で納期短縮を目指す

ホンダの小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」(同社提供)
ホンダの小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」(同社提供)【拡大】

 ホンダは21日、2017年上半期(1~6月)の小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」の出荷数量が前年同期比約2.7倍の24機になったと発表した。米国とカナダ、メキシコ、欧州で受注が増え、この期間の小型ビジネスジェット機の出荷では世界トップだった。ホンダは18年度末までにホンダジェットの生産量を現在の月産4機から7機程度まで増やす方針で、増産で納期短縮を目指す。

 ホンダジェットは最大7人乗りで、エンジンを主翼の上に配置した外観が特徴。価格は450万ドル(約4億9000万円)。15年12月から納入を始めており、北米や中南米、欧州を中心に100機を超える受注がある。17年は年間50~55機の出荷を予定するが、今後は米国工場をフル稼働させ、年間80~100機まで生産能力を高めて、需要増に対応する。

 ホンダジェットの開発を進めてきた米子会社「ホンダ エアクラフト カンパニー」の藤野道格社長は声明で「性能や快適性、使い勝手の良さで非常に高い評価をいただいてうれしく思う」とコメントした。ホンダは納入開始から5年後をめどに事業の黒字化を目指す方針を示している。