暗視カメラ画像をカラー化、ナノルクスの挑戦 「死の谷」越え実用化、エイスースも出資 (1/3ページ)

ナノルクスが開発したカラー暗視技術を実装したイメージセンサーと、祖父江基史社長(右)、開発者の永宗靖取締役=茨城県つくば市
ナノルクスが開発したカラー暗視技術を実装したイメージセンサーと、祖父江基史社長(右)、開発者の永宗靖取締役=茨城県つくば市【拡大】

 街中に設置されている赤外線式カメラ。ただ撮られる画像はモノクロで、夜間などの場合は何が写っているか判別できないことも少なくない。こうした課題を解決しようと、産業技術総合研究所(産総研)発ベンチャー、ナノルクスが開発を進めているのが「赤外線カラー暗視技術」だ。防犯やテロ対策など安全・安心な社会を構築するため監視カメラの需要は年々高まっており、同社の技術が大きな注目を集めている。

 同技術は、産総研の主任研究員で同社の永宗靖・技術担当取締役が開発した。10年ほど前に光センサーの高感度化に関する研究に取り組んでいた頃、「色の付け方で可視光に近い画像ができる可能性があることに気付いた」(永宗氏)という。

 人間は光の三原色である赤、青、緑の組み合わせで色を識別している。可視光の波長は約400~700ナノ(1ナノは10億分の1)メートルで、色ごとに波長が決まっている。そこで、永宗氏は、赤外線を物体に当てた場合にも色ごとに反射される波長が異なる現象を応用することで、カラー画像として捉える技術を編み出した。

創業初期のベンチャーが資金や人材確保で苦しむ「死の谷」を越えて

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。