【群馬発 輝く】朝倉染布 伝統技術生かした最新の超撥水風呂敷 (1/4ページ)

女性の活躍も目立つ、朝倉染布の工場=群馬県桐生市
女性の活躍も目立つ、朝倉染布の工場=群馬県桐生市【拡大】

  • 朝倉剛太郎社長
  • 水をはじく超撥水風呂敷。100回以上洗濯しても撥水性が失われない

 絹織物の街として長い歴史を持つ群馬県桐生市。朝倉染布は、織物の光沢を出す織物整理工場として1892(明治25)年にここで創業した。長年引き継がれてきた加工技術を駆使し、五輪で使われた競泳用水着やスポーツウエアの加工を行うが、自社ブランドを確立しようと、強みの撥水(はっすい)加工を生かして製作した超撥水風呂敷が人気だ。

 ◆多彩な加工法開発

 今年、創業125年を迎えた。朝倉織物整理工場と、白い布を後から染める染布工業が合併したのが現在の同社。戦時中は軍手などの軍需物資を国防色に染める事業を行っていたという。

 戦後、天然繊維からレーヨン、ポリエステルなどの合成繊維の加工に移行し、ストレッチ性のあるニットの染色や機能性加工を強みとする工場としてシェアを広げてきた。

 現在、スポーツウエア30%、遊泳用やフィットネス水着23%、競泳水着18%-などの割合で、材料生地の加工をしている。そのレパートリーは、撥水のほか、生地に直接柄などをプリントする「インクジェット加工」、主に水着に使う「耐塩素加工」、盗撮防止のための「赤外線吸収加工」など多種多様だ。中でも、撥水加工は朝倉染布の強み。布おむつを使っていた1980年代、撥水性があり、かつ通気性の良いおむつカバーを大手繊維メーカーと共同開発し、特許を取得したことに始まる。

 その後、次第に布おむつから紙おむつが使われるようになったが、撥水+通気性の良い技術は、競泳用や遊泳用の水着などに応用され、1980年代から五輪選手が着用した水着にもその技術が使われ、数々のメダル獲得に貢献してきた。

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