【マネジメント新時代】今年の東京モーターショーは「物足りない」 期待はずれだった独りよがりな提案 (1/3ページ)

一般公開の初日、多くの来場者が訪れた東京モーターショー=10月28日、東京・有明の東京ビッグサイト
一般公開の初日、多くの来場者が訪れた東京モーターショー=10月28日、東京・有明の東京ビッグサイト【拡大】

 □日本電動化研究所 代表取締役・和田憲一郎

 第45回東京モーターショー2017が開幕し、10月28日より一般公開が始まった。既にメディアでは「日本車もEVシフト!」などの見出しが躍っている。しかし、筆者がプレスデーなどを通して見た印象はかなり違っている。率直に言うと「何だか物足りない」のである。東京に限らず、過去に盛大であったモーターショーは次第に人気低下傾向にあるといわれている。今回の東京モーターショーを見て、感じたことを述べてみたい。

 3つの不満要因

 今回、筆者が物足りないと思った理由は主に3つある。まずは参加企業が少ないことである。今回の参加企業は自動車メーカー、部品メーカーなどを入れて約150社。上海モーターショーの2000社には遠く及ばない。自動車メーカーは日本、ドイツ、フランスだけであり、米国ビッグ3やテスラの出展もなく、イタリア、中国、韓国などもない。部品メーカーも同様であり、日本以外ではドイツだけであろうか。ある意味、ローカルモーターショーに近くなっている。

 2番目の要因は、せっかく日本で開催しているにもかかわらず、日本の自動車メーカーの方針や方向性に関する提案があまり打ち出されていないことである。先般開催されたフランクフルトモーターショーでは、ドイツ企業が将来戦略を次々と発表し、フォルクス・ワーゲン(VW)は2025年までにEV50車種以上を開発し、年間300万台の販売、特に中国では150万台以上を販売することを表明して話題をさらった。今回、日本の自動車メーカーでそのような戦略の表明があるのかと期待したが、残念ながら期待はずれに終わった。クルマは自動車メーカーのみが作るのではなく、多くの部品メーカーによって成り立っている。世の中でEV大反転といわれている中、何ら方針を明らかにしないことは、多くの中小企業にとって、どのようにしたらよいのか、不信感を感じてしまうのではないだろうか。

絵空事のようにみえてしまう自動車メーカーの提案