【新春直球緩球】「人への投資で能力引き出す」 資生堂・魚谷雅彦社長

魚谷雅彦資生堂社長
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 --国内の化粧品市場は好調だ

 「高価格帯はインバウンド(訪日外国人)需要もあって特に好調だ。帰国後にリピート購入する人も増えている。高価格帯に力を入れ、そうした流れを作るのに貢献できたのではないか」

 --インバウンドの好調はいつまで続くのか

 「短期的な流行とは思っていない。化粧品は生活必需品に近いので爆買いが落ち着いても大きくは減らないだろう。楽観視はせず、顧客に求められる商品を提供していく」

 --大阪府に建設予定の新工場に続き、昨年10月には栃木県の工場新設も打ち出した

 「国内事業やインバウンド需要の好調を考えると、供給は追いつかなくなる。これまで十分にできていなかった成長投資を実行する」

 --昨年は、米子会社の「のれん代」などで巨額の減損を計上した

 「平成22年に米ベアエッセンシャルを約1700億円で買収したが、市場の変化もあって成長軌道に乗せられていない。直営店約100店舗の閉鎖を打ち出したのは、あくまで再生のためだ」

 --27~32年の中長期戦略は前半3カ年を終えた

 「過去3年間は事業基盤の再構築の期間と位置づけ、解決しなければいけない課題に手をつけた。(工場新設など)攻めの手もいくつか打てた。ただ、実際に成果が出るのはこれから。これまでがホップなら今年はステップ。人への投資に力を入れ、社員の能力や発想力を引き出したい」