特売なし、飲料常温、レジ袋は6円 満足度日本一“オーケー”がいつも安い理由 (3/4ページ)

 商品の提供方法にも工夫がある。精肉や魚の一部商品は、トレー容器ではなくビニール袋に真空パック状態で陳列されている。刺し身パックにはツマが入っていない。弁当やサラダ、刺し身などにはしょうゆやソース、ドレッシングなどを付けず、別売りにしている。ビールやジュースはあえて常温で陳列し、冷蔵設備代や電気代を節約している。不要な経費を徹底的に省いているのだ。

1個2円で別売りになった醤油ミニパック(PRESIDENT Online編集部撮影)

1個2円で別売りになった醤油ミニパック(PRESIDENT Online編集部撮影)

 レジ袋は1枚6円、段ボールで持ち帰りもOK

 またオーケーのレジ袋は「1枚6円」と他店にくらべて高い。これにより店側はレジ袋にかかる経費をまかなえるし、客はマイバッグを持参すれば金銭的負担は生じない。常連客であれば買い物の前にマイバッグを用意しておけばいいわけで、肝心の商品の安さを考えれば十分許容できるものといえるだろう。

 店頭には荷物持ち帰り用の段ボールも用意されている。購入商品が多いときにはこれに詰めて持ち帰ればいい。店としては段ボール廃棄の費用と手間が省ける。客と店の両者が得をする仕組みだ。

 店舗によっては、ショッピングカートの利用に一時金がかかる場合がある。利用の際には100円玉を入れ、使い終わって所定の位置に持っていくと返金される。従業員はカートの整理作業をする必要がなく、労働量が減るので人件費を抑えることができる。これも良い商品を低価格で売るための工夫だ。

 スーパーでは新聞折り込みの「チラシ」に力を入れている店が多い。「特売」を知らせる重要なツールでもある。だがオーケーは特売をやらず、いつでも安いので、チラシは重要ではない。このためオーケーのチラシはサイズが小さく、デザインも立派なものとはいえない。おそらく配布部数も多くはないのだろう。

 オーケーでは2004年から、生鮮品を除いたほぼ全ての商品で自動発注を取り入れている。自動発注は、「EDLP」だからこそ力を発揮する。特売形式は商品の在庫変動の波が大きく、需要予測を立てづらい。「EDLP」では波が小さくなるので、自動発注でも精度の高い発注ができる。これで発注作業の手間が省け、その分の人件費を抑えられる。

 オーケーの売価が他店より圧倒的に安く、しかも驚異的な利益率の高さを実現しているのは、こういった経費削減の積み重ねによるものだ。17年3月期の売上高経常利益率は4.4%で、業界平均2.2%(新日本スーパーマーケット協会「2018年スーパーマーケット白書」より)の倍にもなる。売上高は大きく伸びていて、17年3月期は前年比7.7%増の3309億円だった。

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