急勾配ラクラク、本格的な走行性能…スポーツサイクルに電動化の波きたる (1/3ページ)

スポーツサイクルショップ「ベックオン」の店内には国内外のeバイクが並ぶ=大阪市中央区本町(薩摩嘉克撮影)
スポーツサイクルショップ「ベックオン」の店内には国内外のeバイクが並ぶ=大阪市中央区本町(薩摩嘉克撮影)【拡大】

 スポーツサイクルに電動化の波が押し寄せている。これまでの電動自転車は子供を乗せたり、高齢者が買い物などに利用したりする「ママチャリ」のイメージが強かったが、メーカー各社が高い走行性能と大容量バッテリーを備えた電動アシスト機能付きのスポーツサイクル(eバイク)を相次いで発売、普及に向けてペダルをこぎ出した。主婦や中高年に加え、通勤・通学での電動自転車の利用も増える中、スポーツタイプの投入により、利用者の裾野拡大を狙う。(橋本亮)

 走行最長115キロ

 大阪市中央区のスポーツサイクルショップ「ベックオン」は5月から、ミヤタサイクル(川崎市)の電動クロスバイク「CRUISE(クルーズ)」(税抜き希望小売価格26万9千円)などの取り扱いを始めた。

 金森孝憲店長は「国内ではeバイクの知名度がまだまだ低いこともあり、1年間で2、3台程度の販売を見込んでいたが、5月の1カ月間だけで約10台も売れた」と驚きを隠さない。

 クルーズは自転車部品の世界最大手のシマノが製造した電動アシスト部品を国内メーカーで初めて搭載した。シマノの電動アシスト部品は大容量のリチウムイオン電池やモーター、ペダルにかかる力を正確に感知するセンサーなどで構成。欧州で販売しているモデルを日本向けに改良した。

新商品の投入続く