アマゾンのクラウドと真っ向勝負も NTT西の小林新社長、速さと安定性のエッジで対抗 (1/3ページ)

インタビューに答えるNTT西日本の小林充佳社長=大阪市中央区のNTT西日本本社(奥清博撮影)
インタビューに答えるNTT西日本の小林充佳社長=大阪市中央区のNTT西日本本社(奥清博撮影)【拡大】

 NTT西日本が「エッジコンピューティング」と呼ばれる新たな通信技術で、米アマゾンなどのクラウドコンピューティングに対抗する姿勢を鮮明にしている。エッジは実際の通信インフラを持つNTTの強みを生かした技術で、ロボットの制御など無線通信での大容量データ処理でクラウドより優れたスピードや安定性を発揮できる。アマゾンが攻勢をかけるなか、両者のせめぎ合いが注目されそうだ。(黒川信雄)

 エッジ(末端)コンピューティングとは、遠く離れたサーバーに情報を集めるクラウドとは異なり、スマートフォンやロボットといったネットワークの末端側のサーバーで情報を処理することで、速度を大幅に高められる技術のこと。NTT西は現在、実証実験を進めており、早期の実用化を目指している。

 「アマゾンとの真っ向勝負もあるだろう」。6月22日に就任したNTT西の小林充佳(みつよし)新社長は、産経新聞のインタビューにそう述べ、エッジでアマゾンのクラウドに対抗する考えを鮮明に示した。

小林氏にある勝算