民生分野で広がる「顔認証」 賃貸住宅にも登場 東京五輪控え導入機運高まる (1/3ページ)

 両手に荷物を持っての帰宅。どう解錠しようかと、戸惑った経験は誰にでもあるのではないだろうか。そんな時にも、顔をカメラに向けて近づけるだけで瞬時に解錠することができるのが顔認証システムだ。

▽民生分野への普及が始まった顔認証

 鍵はもちろんのこと、ICカードなども不要だ。これらを持ち歩くことも、また紛失して困ることもない。誰がいつ入退出したのかのログも記録される。これは夢のような話ではない。

 すでにオフィスなどの施設では導入がすでに始まっているのだが、先ごろには、ついに顔認証のみでエントランスの解錠が可能な賃貸住宅が竣工した(レオパレス21の「LOVIE 麻布十番」)。今後、民生分野への顔認証システムの導入は加速していくことだろう。

 仕組みの概要はこうだ。居住者は顔写真をシステムに登録しておく。解錠の際に顔をカメラに向けるとシステム側で顔を検出し、登録された顔写真と照合して、居住者と認識されればオートロックのドアを解錠する。クラウドで接続された管理側からは遠隔解錠や映像のリアルタイムモニタリングも可能だ。

 この仕組みは、出入国管理など国家レベルのセキュリティー管理に使われる実績のあるNECの顔認証AIエンジン「NeoFace(ネオフェイス)」を用いている。さらにインターフェイスにタブレットPCを使うことで入出力を容易にし、クラウド上に認証サーバーを置くことで施設側の負担を減らしているところもポイントでもある。

技術世界一も普及遅れる