次世代カミオカンデへ準備 東大、2026年から観測目指す 岐阜・飛騨市

2026年の観測開始を目指す「ハイパーカミオカンデ」の完成予想図(ハイパーカミオカンデ研究グループ提供)
2026年の観測開始を目指す「ハイパーカミオカンデ」の完成予想図(ハイパーカミオカンデ研究グループ提供)【拡大】

 宇宙を満たす素粒子ニュートリノの謎の解明を目指す次世代観測装置「ハイパーカミオカンデ」の岐阜県飛騨市への建設に向け、東京大が8日までに研究者の連携組織を発足させた。建設費675億円を想定し、平成38(2026)年の観測開始が目標。来年度の建設着手を目指して文部科学省に予算化を求めている。

 東大宇宙線研究所の梶田隆章所長は8日、飛騨市での会合で「宇宙の起源の謎に迫ると期待されている。世界の中心となる研究拠点の創設を目指す」と語った。

 ハイパーカミオカンデは、地下650メートルに掘った巨大な円筒形の水槽を19万トンの水で満たす構造。飛んできたニュートリノが水と反応して発する光を壁に取り付けた4万個のセンサーで捉える。

 観測に用いる水の質量は梶田さんのノーベル賞受賞につながった先代のスーパーカミオカンデの約10倍。より多くの反応を捉えて3種類あるニュートリノの質量の違いを解明できると期待されている。ビッグバン直後に宇宙を満たしていた「反物質」が消え、今では普通の物質だけが残った謎を解く手掛かりも見つかりそうだ。

 当初は水槽を2基建設する構想だったが、費用が800億円と巨額なため、1基だけを建設する計画に縮小した。