コインチェック巨額流出、記者会見中もNEM2次送金 分散、9アドレスに

26日午後、会見冒頭で謝罪する「コインチェック」の和田晃一良社長(手前)と大塚雄介COO(中央)=東京都中央区(佐藤徳昭撮影)
26日午後、会見冒頭で謝罪する「コインチェック」の和田晃一良社長(手前)と大塚雄介COO(中央)=東京都中央区(佐藤徳昭撮影)【拡大】

 仮想通貨「NEM(ネム)」が、取引所大手コインチェック(東京)から約580億円相当流出した問題で、同社が被害を発表した26日深夜の記者会見が始まった直後も、ネムが2次送金されていたことが30日、分かった。

 インターネット上で確認できる取引記録によると、26日午前0時ごろからの約20分間に被害のほぼ全額に当たる約576億円相当のネムが特定のアドレスに流出。同日午前2時57分からの約30分間には、このアドレスから八つのアドレスに分散して送金された。さらに約20時間後の午後11時42分には、九つ目となるアドレスに2次送金されていた。

 コインチェックによると、同日午前11時すぎには社内で異常を感知し、午後11時半ごろから記者会見で被害を発表。九つめのアドレスへの送金は会見中になる。