大熊町の準備宿泊、来月下旬に開始へ
大熊町は14日、放射線量が高い帰還困難区域を除く一部地域で、住民が夜間も含めて自宅に滞在できる準備宿泊を4月下旬から始めたい意向を表明した。
町は平成31年春にこの地域の避難指示解除を目指しており、準備宿泊は解除日まで続ける。第1原発が立地する大熊町、双葉町では初めてとなる。開始日は政府が最終判断する。
町の仮役場がある同県会津若松市で開かれた町議会全員協議会で明らかにした。
対象は居住制限区域と避難指示解除準備区域で、2月末時点で住民登録があるのは139世帯378人。除染で放射線量が下がっており、電気や水道の整備も完了している。31年3月までには新しい役場庁舎が完成し、周辺に飲食店や食料品店などが入居する商業施設も整備される予定。