トヨタ自動車労働組合(鶴岡光行執行委員長)は23日、2014年春闘の労使交渉で、ベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分として月額4000円を要求する方向で最終調整に入った。ベア要求は09年に4000円を掲げて以来5年ぶり、実現すれば6年ぶりとなる。
一方、三菱自動車工業労働組合(石田孝中央執行委員長)とマツダ労働組合(高松俊二執行委員長)は3500円を要求する方針。春闘相場をリードする自動車業界がベア要求に踏み切ることで、安倍晋三政権が求める賃上げのムードが一段と強まりそうだ。
トヨタは14年3月期の連結営業利益が6年ぶりに過去最高となる見通し。トヨタ労組は組合員の貢献が大きいと判断し、平均月給の1%に当たる約3500円に500円上乗せした。