「恋人の聖地」とされる、長野県須坂市の須坂アートパーク(「世界の民俗人形博物館」「須坂版画美術館」)で展示されている30段の雛飾り。月遅れで祝う桃の節句と桜を楽しむ観光客の目を奪っています。
30段飾りは幅約7メートル、高さ約6メートルで、もちろん「日本最大級」です。
寒さが厳しい冬場に客足が鈍るのを食い止めようと始まったこの催しも今年で8回目。巨大雛飾り効果は約2万人、両館の来場者は年間で約5万人に達しています。
「世界の民俗人形博物館」には明治から平成のお雛さまが展示され、ぼんぼりで巨大なハートを描き出し、隣接する「須坂版画美術館」では昭和40年代の人形を四つ葉形に配列されています。赤の着物で小ぶりなのは昭和のお雛さま。平成生まれは体が大きくピンクの着物、と見比べる楽しさもあります。
これらの人形は、一般家庭から寄贈され、思い出が詰まったものばかりです。子供が成長し、倉庫に眠っていた人形を寄贈し、また楽しめる、と毎年訪れる人もいるそうです。
「世界の民俗人形博物館」は4月20日まで、須坂版画美術館は5月7日まで展示されています。月遅れの雛飾りと北信濃の春。楽しんでみてください。
<プロフィル>
おかもと・ゆき 長野県出身、信越放送からフリーへ。現在はシンポジウム、司会、講師など。
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